読書

ミスター・ミー (海外文学セレクション)

ミスター・ミー (海外文学セレクション)

読了。
11/23に豊粼由美のトークイベントがあり、そのときこの本が公開座談会書評の形で取り上げられる。いわば課題図書のようなもの。
ルソーの『告白』を軸に三つのストーリーが進んでいくのだが、それが入れ子構造になっていたりループ状につながっていたりするほど複雑ではない。ルソーはいわばネタ的な存在で、各ストーリーが関係するわけではないので「必ずしも〈わたし自身〉ではない〈わたし〉」がうまく書かれているかといえば疑問が残る。
豊粼由美に倣って評価すれば「銀の斧」。
さて、当日どんな話になるのか楽しみだ。