読書


読了。帯に「21世紀版アルジャーノンに花束を」とあったので、悲しい想いをするのかと思っていたが・・・
自分って何? みたいな、読み方によっては哲学的な内容だ。
われわれはものすごく微妙なバランスの上にいるのだなと思った。それを可能にしているのは「寛容」と「鈍感さ」かな。それに対して、主人公のまっすぐなこと。
主人公の内省というか、一人称で書かれているのでその思考は、『失われた時を求めて』の語り手になんとなく似ているような気もする。