マルセル・プルースト

失われた時を求めて』にこんなのがあった。

写真というものは、それが現実の再現ではなくなって、もう存在しなくなったものを示すようになると、写真にはもともと欠けているいかめしさを、いくらか帯びてくるものです。

すなわち、「観察」するときの精神状態は、創造のさいに人がおかれる水準と比べて、はるか下の方にある、ということだ。