「へのへのもへじの赤ちゃん」

へのへのもへじの赤ちゃん
あなたの地球はもうないの
あなたのお父様が食べてしまわれた
だから、あなたの小さな魂は
暗い宇宙の真ん中に
ひとりでぶら下がって
風が吹いたらフラフラと揺れるの
合歓の花が匂ってきても
誰も教えてはくれない
おやつの時間がきても
誰も呼んではくれない
遠い私の
へのへのもへじの赤ちゃん
あなたの地球はもうないの