読書

難解な本を読む技術 (光文社新書)

難解な本を読む技術 (光文社新書)

読了。タイトルに‘技術’とあるように、マニュアルといってもよい。しかし、一冊の本を読み切るのはこんなに大変だとは。
この本のなかで述べられている定義(?)
  ・目次や小見出しなどから「情報収集」 → 「手に取った」「眺めた」
  ・一度通読した本              → 「見た」
  ・二度目の詳細読みに進んだ本     → 「読んだ」
  ・さらによく読み、あらかた理解が進行した本 → 「読み込んだ」
これだと、今までの読書は全部「見た」になってしまう。
最後にある「付録2 代表的難解本ガイド」で取り上げられる哲学者(現代思想家)は、デリダスピノザウィトゲンシュタインソシュールフロイトフーコーラカンドゥルーズ、ナンシー、ジジェクだが、このなかにスピノザが入っているのが面白い。本文にも名前が出てきたりして、著者の好みだろうなあ。