あと一冊

失われた時を求めて〈12〉第七篇 見出された時(1) (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

失われた時を求めて〈12〉第七篇 見出された時(1) (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

読了。あと一冊、あと280ページだ。
今回読み終えた「見出された時 Ⅰ」にこんな箇所がありドキッとする。

彼らはこと芸術作品となると、本当の芸術家以上に熱中する。というのも、熱中そのものは深く掘り下げる骨身を削っての労苦の対象ではないから、それは外へとひろがり、彼らの会話を熱くし、その顔を紅潮させるのだ。彼らは、自分の好きな作品が演奏されると、「ブラヴォー、ブラヴォー」と声がかすれるほどにどなって、何かをしたような気になる。


作品をつくらず、写真展ばかり見ていることを言われているような・・・