柔構造


恩田陸が以前に日経新聞にエッセイを書いていたのを読んだ。そのエッセイはまだ本に収録されていないのだが、内容は増え続ける本のために書棚付きのマンションがあればいいのにというものだった。
整理するもののすぐにあふれ出し、本棚の前に積み上げられることになる。その山は次第に高くなり、山脈が二重三重になってくる。しかし、積み上げられた本の山は柔構造で多少の揺れでは崩れることもない。
こんな、まさにそのとおりとヒザを打つようなことが書かれていてすぐファンになり、すべての作品を一気に読んだ。