マイルス・バカ

最近マイルスのコンプリート・シリーズをヤフオクで入手しているのだが、あわてて入札するせいかブックレットが欠けているものを何点か落札している。欠けているのに気付くのが品物が届いてしばらくしてからというのはどうかしていると自分でも思う。
そのうちのひとつ「The Complete Prestige Recordings」を本来のアルバム順に直してMDに録音する。これでジョン・コルトレーンを久しぶりに聴くことになった。繊細なテナーという言い方はなんとなく矛盾しているようだが、この50年代のコルトレーンは荒削りな印象が強い。自分のグループを持ってから、ある世界を突き詰めていくような脇目も振らずといった感じはまだない。そう思うと同時期のテナーとしてはソニー・ロリンズのほうが上だと思う。