メモ
新世代写真術―世界を拓くフォトグラファー (Next Creator Book)
- 作者: 犬伏雅一,森川潔,西尾俊一
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2007/11/30
- メディア: 単行本
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読み終えたばかり。鈴木理策の項から引用。
「物語」は、読み手をそれ自身に連続的に縫い合わせていく仕掛けが必要である。映画は、カメラの動きを梃子に読み手を引き込むのだが、写真集はいわば長回しの固定ショットの連続だ。視線は、一つの画面上で形に添って意味をあぶり出し、意味に沿って形を辿る運動を遂行し、一定の臨界点に達すると、次の画面を目指すであろう。その画面が、前の画面に現れた何かとつながりうる何か――類似性、隣接性、逆説的な断絶性――があれば、視線の運動ポテンシャルは維持される。