「風の旅人」

この4月に出たばかりのNo.31がジュンク堂になく、紀伊國屋で購入。
写真作品は小島一郎、山下恒夫、有元伸也が載っている。
だがそれ以上に、保坂和志が「三十七年目のレッド・ツェッペリン」という文章を書いているのが気になった。
そのなかにこんなことが書かれている。

ま、とにかくそんなわけで、「貴方を愛しつづけて」を私は三十七年間敬遠してきてしまったのだったが、今回気まぐれに聴いてみたらこれはすごい! ツェッペリンのパフォーマンスは「アキレス最後の戦い」にとどめを刺すとかねがね考えてきたのだが、「貴方を」は「アキレス」に勝るとも劣らないんじゃないか。私は三十七年間の空白を埋めるというよりも、その三十七年間に対して激しく悔い改めるかのように、バカみたいに「貴方を」を繰り返し聴いて、そして考えた。

これを読んでニヤリとした。「アキレス」もいいけれど、オレ、ずっと「貴方を」がいいと思っていたもんネ、と思ってしまったw