「新潮」2月号

杉本博司が連載を持ったので毎月購入しそうな気配。
この2月号で大討論と掲げて、高橋源一郎田中和生東浩紀が「小説と評論の環境問題」を論じている。次号にも続くのだが、大討論という割には盛り上がっていないのだが、東浩紀の本に少し関心が出てきた。
存在論的、郵便的』と、『ゲーム的リアリズムの誕生』。
こういう討論を読むと小説とか評論とか身近にあるものだと思っていたものが、実は別の世界のもので日頃われわれが目にしているのはほんの一部あるいはなにかのベール越しに見ているものだった、という思いになる。単に最先端の知識やそこに至る過程を知らないからかもしれないが、それは親しみを感じていたものが実は片思いだったということに似てさみしいものがある。